この記事でできること

断られたあと、もう一度話すのは気が重いです。次に何と言えばいいか迷ったときに、会話の例や別の方法を拾って読んでください。すぐ説得するための台本ではありません。

「まだそんな年じゃない」と言われたら

「まだそんな年じゃない」と言われたら、「心配だから言っているのに」と返したくなりそうです。調べた時間も、選んだ気持ちもある。すぐに笑って引っ込められるほど、私も物分かりよくはできないと思います。

だから、むっとしたまま説明を続けるより、いったん別の話にしてもいい。あとで聞けそうなら、「あれ、何が嫌だった?」くらいの言葉で。親の返事を聞く前に、次の商品を持っていかないようにしたいです。

「嫌だ」の理由を、もう少し聞いてみる

見られるのが嫌。操作が面倒。お金がもったいない。一つだけとは限らないし、話しているうちに別のことも気になるかもしれません。自分でも、欲しくない物の理由をすぐに全部説明するのは難しいと思います。

「高いから要らない」に「私が払うから」と返せば済むかというと、そうでもないんですよね。負担をかけたくないのか、そもそも使いたくないのか。「お金のことがなかったら、使ってみたい?」と聞いてみてもいいと思います。でも、答えを聞いたらすぐ買う、という話にはしないでおきたいです。

話す前の3つ

次に話すなら、嫌だった理由を聞く時間を取る。カメラ以外の方法も見ておく。試す場合のやめ方も調べる。ここまで準備しても、親の返事次第で使わない資料があっていいと思います。

嫌がる理由を一つに決めつけない

さっきは値段の話だったのに、今度は録画が嫌だと言う。そうなっても「さっきと言っていることが違う」と詰めたくはありません。説明を聞いて、初めて気づいたこともあると思うんです。

操作が面倒なら、親が機器を扱わない方法はある。映像が嫌なら、センサーも候補にはなります。ただ、その場で次々に並べると、断るたびに別の案が出てくることになります。私が親なら、ちょっと疲れそうです。

どちらも要らない、と言われても

たとえば「電話を増やすのと、宅食を試すのならどう?」と聞いて、「どっちも今は要らない」と言われたら。残念だけれど、そこでいったんおしまいにしたいです。どちらかを選ぶまで話が続くのでは、親もうんざりしてしまいそうです。

試すことになっても、寝室に置かない、見る人を限るなど、親が気にしている条件はそのまま残します。期間も決めたいです。「嫌ならやめられるよ」と言う前には、本当にやめられるか、お試しや解約の条件をサービスごとに調べておきます。

反対の奥にある不安を聞く

本人にも、まだうまく言葉にできない理由があるかもしれません。返事を急がず、気になったらまた教えてほしいと伝えるだけの日があってもいいと思います。

言い換えの例

自分の気持ちを伝えるなら、たとえば「連絡がつかないと、私はどうしたらいいか分からなくて心配になる。困ったときに連絡できる方法を一緒に考えたい」。親の年齢や暮らしを評価するより、自分が困る場面を具体的に伝えます。実際にあったことを話す場合は、その出来事に合わせて言葉を選んでください。

話す前に家族が考えること

家族で一つずつ確認する

提案を急ぐ前に見直したいこと

見守りの話は、親の自尊心を守りながら少しずつ進めます。
見守りの話は、親の自尊心を守りながら少しずつ進めます。

比べるときの見方

次の案を出すなら、親が嫌だったところは変わっているだろうか。同じカメラを別の機種にしただけでは、話が戻ってしまうかもしれません。下の表は、映像の有無や操作の手間を見比べるために使ってください。

方法 使い方の特徴 補える不安
定時連絡 今までの会話の延長にできる 安否、気分
宅食・配達 食事支援として始めやすい 食事、対面時の変化
センサー 映像を使わない 生活リズム
カメラ・GPS 状況把握力は高い 転倒、外出不安。ただし同意が必要

「試してみてもいい」と言ってもらえたら、私はほっとして、さっそく申し込みたくなりそうです。でも、その前に短いメモを。何を置いて、どんな情報が誰に届くか。やめたくなったらどうするか。話したことを親にも渡しておけば、あとで読み返せます。

少しなら試せそう、と言ってくれたら

「電話ならいいよ」と返ってきたら、ひとまずその話をしたいです。せっかく調べた家電があっても、出番はないかもしれない。親が使わずにしまっておくより、続けられる電話のほうが助かることもあります。

見られるのが嫌なら映像のない案へ、お金が気になるなら家族の負担や自治体の支援を調べるところから。機械が苦手なら、定期電話や宅食の声かけも候補です。親の返事に合わせて、提案の中身を変えていきます。

それでも全部断られたら、心配する側もしんどいです。親の意思を大事にしたいけれど、自分だけで抱えるのもつらい。そんな事情も、地域包括支援センターなどに相談していいと思います。家族だけで同じ話を繰り返さず、第三者と一緒に考える方法があります。

危険が具体的なら相談を優先する

注意

火の消し忘れや転倒、服薬ミスなど危険が具体的に出ている場合は、家族内の説得だけで長引かせず、地域包括支援センターなど第三者に相談してください。

緊急時の手順も、親の拒否とは別に準備します。たとえば「火の消し忘れが月に2回あったら地域包括支援センターへ相談」「道に迷って警察や店から連絡が来たら、GPSの前に医療機関へ相談」「電話に出ず、近所の確認でも応答がない時は救急相談へ進む」といった条件です。本人が見守りサービスを嫌がっていても、危険が具体的に起きている場合は、家族だけで説得を続けるより第三者を交えた方が親も話を聞きやすくなります。

公式情報・公的窓口

押しつけずに始めやすい方法

一度の話で、気持ちよくまとまらないこともあると思います。少し間を置いてから、また話せることがあるかもしれない。カメラのない方法や食事の支援が気になったら、下の記事も手がかりにしてください。